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Beranda / 恋愛 / 強引な後輩は年上彼女を甘やかす / 01_4 歓送迎会 姫乃side

01_4 歓送迎会 姫乃side

Penulis: あさの紅茶
2025-04-09 16:02:51

「姫ちゃん安心して。今は産休取りやすくなったし、いつでも結婚出産できるわよ」

祥子さんは先程とはうって変わって、キラキラとした目で私を見る。なんだか期待されているようで、落ち着かない。

「あの、そのことなんですけど、実は……」

彼氏と別れた――と言いたかったのに、突然肩を叩かれて、私は飛び上がるほど驚いた。

「ねえ、君たち、今日はお祝い会なんだけど、女子会になってない?」

見上げれば、私の肩に手を置く早田さんが、爽やかに微笑みながら立っていた。

「きゃあ、早田さん! 違います、いなくなって寂しいって話をしてたんです」

真希ちゃんが慌てて否定し、祥子さんと私もうんうんと頷く。

「ほんと? 厄介なやつがグループからいなくなって嬉しいんじゃないのー?」

「まさか!」

「ははっ、僕はちょっと寂しいな。皆と仕事するの楽しかったから。ねえ?」

そう言って、早田さんは目配せをした。

私はそれに合わせて軽く頷く。

「でも課長として同じフロアにはいるから、またよろしくね。あとは新人の教育は任せたよ」

早田さんはもう一人の主賓、大野くんを顎で指す。大野くんのまわりに人はいるものの、大野くん自身はひとりしっぽりと過ごしていた。

寂しそう……ではないかな。あまりはしゃがないタイプのようで、楽しいのか楽しくないのか表情からはよくわからない。

「それなんですけど、大野さんなんか怖いんですけど」

真希ちゃんがズケズケとものを言い、早田さんは苦笑いをした。

「そうだね、ちょっと無愛想だよね。大野、こっちこい」

早田さんが呼ぶと、大野くんは返事をして表情ひとつ変えずにこちらに来た。

私よりも四、五歳くらい若いのに、いつもクールで落ち着いている。

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